64歳で人生再出発(本紹介)

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最近読んだ本、「ラテに感謝!」。

原作タイトルは「How Starbucks Saved My Life」で、その名の通り、どのようにしてスターバックスに人生を救われたのかを64歳の男性が書いています。彼の名はマイケル。エリート家庭に生まれ育ち、エリートコースまっしぐらで世界No1の広告代理店に入社し、数々の世界的企業を顧客に持って活躍します。が25年後、53歳の時に突然の解雇。それから10年後、63歳になった彼は立ち上げた会社の経営も行き詰まり、妻とも離婚、不倫の末に5人目の子供まで出来てしまい、来月の家賃が払えるかどうかという所まで追い詰められます。

 

そんな彼が偶然からスターバックスに職を得て、バリスタという店の一スタッフとして働き始めるのです。そこで彼が出会う28歳の黒人女性店長や平均年齢20歳そこそこのパートナー達。スターバックスで体験する何もかもが、彼のそれまでの人生に疑問を投げかけ、気付かせ、そして新しい価値観を持った人間として立ち直るチャンスをくれるのです。

利益だけを追求し、人を粗末に扱う以前の会社での傲慢な自分の振舞いを悔い、同時にスターバックスで学歴も地位もない若いパートナー達に「尊敬」の気持ちを持って人と接することを学びます。

一度壊れた家庭は元には戻らないけれど、スターバックスで汗を流して働く彼の姿に前妻の子供達が会いに来ては彼を気遣います。そんな日々を過ごして、彼の心は人生で初めて、本当の意味で満たされていくのです。「幸せだ。以前よりもずっと。」ある日、勤務を終えた彼が12月の寒いNYの夜に地下鉄駅へ向かう途中で、急にその事実に目覚める下りは、読んでいるこちらまで胸打たれるシーンです。

 

人間が真に幸福を感じるのに、学歴や地位、名声、家柄、お金は必要ない。それを気付くのに、この人は64年かかりました。もっといえば、64年目にして分かった彼は幸せです。本当の意味で気付かないまま人生を終える人の方が、きっと多いのですから。

 

さらっと読めて、いい本でした。ぜひ、宜しかったら読んで感想を教えて下さいね。

因みに、トム・ハンクス主演で映画化が決まっているようです。そちらも楽しみ❤

 

余談ですが…

日本のスターバックスってどうなんでしょう?日本進出当初の雰囲気が今はあまり見られないような気がするのは私だけでしょうか?日本に進出する大手は、何でも画一的になってしまうような気がする。特にスタバのように店舗数が多いと、画一的にしないと管理が大変ですものね。私が行く範囲の店舗では、ですが、バリスタは黙々と作業をし、楽しい雰囲気は見られません。かと言って「いらっしゃいませコンニチワー!」とか言われたらもう行かないかもしれませんけど...

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