運転免許証の更新に警察署へ行ってきました。有効期限は11月までで、アルゼンチンに行っている間に失効したら手続きは更に面倒。ならば警察署まで自転車で行ける距離にいる内に更新しましょう!ということで、寒風吹く中チリンチリンと行ってきました。
申請書記入→視力検査→更新料支払い→写真撮影→講習と、まるでベルトコンベアーに乗せられているみたいな速さとマニュアル通りの窓口対応。きっと窓口の係の人達は同じセリフを毎日何十回と言うんでしょうね。もう途中で口を挟めないほど早口で、写真撮影で笑い出しそうになるのを必死にこらえたら更にヘンな顔になっちゃいました(エーン)。
30分程の講習では、やはりこれまで数えきれない程同じ講習を行ってきただろう方が、朗々と歌でも歌いだしそうな勢いで話し始めるのですが、驚いたのが話の掴み。
昨日都内で亡くなった人が一人いて、その人がどういう風に事故にあって(黒板に車やバイクや人型の磁石がついていて、それを動かしつつ説明)、どういう状態で亡くなったか(脳挫傷で病院に運び込まれて数時間で死亡)という所からスタート。自分が死んだ事故について翌日どこかの免許更新講習で話されているなんて、亡くなった当人が知ったら驚くだろうな…なんて考えてしまいました。良くも悪くも、この時点で印象に残る講習となったわけです。
そして全員に配布された教本3冊。これまた講習でgo overする必要のあるページは空で覚えていらっしゃるようで、次々と参照ページを言うのでこっちはめくるのに大忙しです(笑)。学生の頃に戻ったよう。。。で、ペラペラっとページをめくって、この教本は用無しになりました。多分家に帰って再度教本を読んだり、取っておく人の方が少ないのでは?こういう物ほどリサイクルで使い回して、最低限必須事項のみ1ページにまとめて配布するとかしたらいいと思えます。本当に必要かどうかを考えないで、何千冊、何万冊と税金で刷ってバラまいてる事に腹が立ってきた頃、つつがなく講習も終わりました。
以前、日本で暮らすフィンランド人の女性が書いたエッセイを読んだ時に免許換えのことが書かれていましたが、免許更新事務所では誰も彼女に通訳が必要か聞かず、話の内容がわかるかも確認せずに当たり前のように講習が行われて日本の免許が貰えたとありました。
今回体験したベルトコンベアー状態の更新手続きといい、マニュアル一辺倒の職員の対応や話といい、まるで申請者の存在は不要といった感じでした。必要な書類と、必要な検査と、必要な手続きが行われれば、実際の申請者はそこに居なくてもいいのでは?悲しいかな、日本の公的な顔の縮図を垣間見た1時間でした。ショボン。でも、更新できて良かったです!約5年間保持しなくてはならない+一番人様に見せる回数の多い免許証の写真が、またもやガッカリな結果になったのが一番ショボン、ですが。。。
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