強敵

最近、最も嫌いなこと。子どもの歯磨き。

 

勝手気ままで非協力的な子ザルの歯磨きを1日2回、2匹分しなければならないことが如何に母のストレスになっているか、あいつらには分かるまい。

今夜の歯磨きタイムは、2匹がPCでDVDを観ている時間を中断して行われた。当然ながら歯磨きは進まない。ウタの歯を磨こうとするとPCが見えないと文句が出るので、DVDを一時停止しようとすると観ているラクからブーイングが出る。

ひとまずウタには自分で磨かせておいて最初にラクにかかると、いつものことだが(歯磨きストレスの大部分はラクに起因する)おおざっぱに口を開け、歯磨き粉だけチューチュー吸ってすぐ起き上がってしまう。「一番デカい口を開けてみろ!」と体育会系に励ましてみると、逆切れした様子で「アーンッ!」と一瞬開けるがすぐ閉じる。結局羽交い絞めにして身動き取れない状態にしないと満足いく歯磨きは出来ないわけだが、これをすると大絶叫の大号泣で怒り狂って後が長引くので出来るだけしたくない。ならば、こっちが途中で諦めるか、もしくは気長に口を開けさせて頑張るしかないわけだ。今夜は気長に口を開けさせている途中で、私がキレた。

PCの蓋をバタンと閉め、ギャンギャン怒ってみた。母も人間だ。今日は事前にあることで精神的ダメージを負っていたこともあり、本当は歯磨きなんかしたくない。そもそも誰のための歯磨きなのだ。バカモン、バカモン!

 

そしたらウタが大袈裟に困ったような顔をして言った。

「でもさー、ユウちょっと怒りすぎじゃない?声が大きい。もっとちぃ~~しゃい声で言って。」

「だって小さい声で言っても口あけてくれないじゃん!今じゅんちゃんがいないでしょ?ユウが全部しなきゃいけないでしょ?だから2人とももっと協力してくれなきゃ!(とかなり真顔で怒ってどなっている)」

 

ラクはヤベェという顔をして目の前に駆け寄り、「アイ!アイ!」とその場限りの返事をしていたが、ウタは強かった...

「それは分かってるかぁら!ちぃしゃい声で言って。」

 

この時点で噴き出して、こっちの負け。

あいつにゃ勝てん...