アンパンマン

子ザル達がハマっているアンパンマンの登場人物に『ロールパンナ』ちゃんというのがいる。ロールパンナちゃんは諸事情あって良い心と悪い心の両方を持っていて、悪い心に支配されると打倒アンパンマンを使命としてバイキンマンの手先のようになる、という具合である。

このロールパンナちゃんは主要キャラとしては最も複雑で寂しい登場人物だろうと思う。

ウタが言うには、自分にも良い心と悪い心があって、そのどちらかによってラクへの対応が変わるそうだ。(因みにラクもよく、「たしゅけてアンパンマ~~ン。」と助けを求めている)

 

ウタがアンパンマンを猛然と観始めた長野の実家ではピンと来なかったが、こちらに来てから1時間程の劇場版をネットで一緒に観るようになった。途中で飽きるものもあるが、いくつかのストーリーは非常に奥深い。子供用にまとめているが、お恥ずかしながら涙がチロっと出たこともあるほど感動的な話もある(子ザル達と四六時中一緒の生活からストレスで涙腺が弱っていた可能性もあります)。

分かりやすいストーリーと掴みのある登場キャラ(&ネーミング)で、ウタくらいの子供が初歩的な教訓を学ぶのに適していると思える。実際に一緒にアンパンマンを観るようになってから、観たストーリーや登場キャラを引き合いに出して、ウタに物事の善悪や良し悪しを説明することもある。ウタにとってもビジュアル化されているから分かりやすい。(だからといって彼の行動が改善する様子もないけど...)

 

やはり子供の影響でアンパンマンにハマったという長野の友人たちは、私が(その当時)アンパンマンの奥深さが分からないと言ったことで引いていたが、正直私こそがその友人たちの姿に引いていた。もし彼女達が当ブログを見たならば、きっと「ざまーみろ」と思っているだろうが、今では私も彼女達の一員です。アンパンマンは奥深い!

さて、日本に居たら私もアンパンマングッズに手を伸ばし、ウタラクの身辺をアンパンマンで埋め尽くし始めたかもしれないが、ここは日本の裏側だ。その心配がないことだけが今は救いです...