早いもので、最近「アルゼンチン生活も3ヶ月目に突入し...」などと書いていたと思ったら、気がつけば5か月目に突入していた。4ヶ月目はどこへ行ったのだ...
子ザル達の保育園生活も丸々3ヶ月を過ぎた。毎日7時間ほどはスペイン語漬けの生活である。考えてみれば家で日本語を使っている時間は朝晩の合計6時間ほどだから、平日はスペイン語に接する時間の方が長いことになる。
ウタは語彙も増えて、簡単な言い回しや単語を覚えてくるようになった。興味深いのは、ウタが日本語訳を知らないままにスペイン語の単語を覚えて、その意味を日本語で理解していることだ(...ん?)。
例えばスペイン語で「私」は「Yo(ショ)」だが、ウタはYo=私(ボク)であることを日本語で事前に教えて貰ってはいない。でも、保育園生活の中で、その方程式を学んだようだ。みんながショーショーショーショー言っていたから、多分「ショー」は自分のことを呼ぶときに使うんだなと思ったのだろうか。あり得なくもないが、何の事前情報もなく、どうしてそこへ到達できるのか、既に脳みそが固くなった私には理解不能である。
保育園では楽しく過ごしている風のウタだが、言葉の壁はしっかり感じている。相手の言っていることが分からないのはいいとして、自分の伝えたいことが伝わらない、というのは4歳児にとっても困るらしい。大人ほどにジレンマはないが、4歳児なりに淋しくなることもあると思わせる素振りを見せる。
例えば、日本に帰りたいかと聞けば、必ず「帰りたい。」と言う。アルゼンチンと日本とどちらが好きかと聞けば、答えは決まって「ニホン。」
当然なのかもしれないが、まだウタがこちらに完全に馴染んでいない証拠かもしれない。
馴染めない、と言えば、私が一番馴染めていない。
まず言葉が出来ないのが一番大きいが、それ以前に日本が恋しい。日本の風景も、日本語も、日本のお風呂も、今は何もかも恋しい。先日、母が遊びに来たのもいけなかったのかもしれない。来年3月まではこっちに居るのだという気持ちがグラついて、妙な里心が着いたようだ。
同時に、日本に帰れば帰ったで、今度はアルゼンチンが恋しくなることは目に見えている。
まぶしい太陽、美しい街並み、のんびりとした街カフェ、そして自由な雰囲気。四角四面とした日本社会に暮らしていたら、きっとアルゼンチンに逃げ帰りたく瞬間があると思う。時差も季節も、そして国の性格までも真反対なのが、アルゼンチンなのだ。
さて、12月は学校や保育園の学期末にあたり、うちの子ザル達の通う保育園でも月初めに終業式にあたる催しがある(これについては、また別途)。その後は、保育園自体は営業を続けるものの、英語や歌、ダンスといった”授業”はなくなり、保育士も夏休みを交代制で取るらしく、数を減らして”保育”するだけの保育園生活が2月いっぱいまで続く。1~2月は国全体が夏休み期間に相当するらしく、皆、会社を休んで数週間~1か月以上、田舎や国外へVacationに出る。
何度も言うけど、フルタイム就業率が低いのに、どうしてそんな長期間のVacationが可能なのか本当に不思議だ...
因みに、森山家パパも12月中旬から1か月は休み。通っているクラブ自体が休みなのだから、通いたくても通えない。ということで、アルゼンチン生活も後半に入り、前半の使い込みが祟って日々の家計が重くのしかかる森山家も、仕方なく(?)Vacationを計画中です。困った、困った...
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