子連れで実家に帰省した週末の話。
まぁとにかく「ソボちゃん」をこよなく愛する子ザルたちは、前日からものすごく楽しみにしていた。
案の定、着いた翌朝から、ウタは6時前にガバっと跳ね起きると、そのままソボちゃんとジイジの寝室にすっ飛んで行き、そのままソボちゃんと一緒に起きて着替え、そのままソボちゃんにまとわりついて朝食を食べ、その頃やっと「ゆう起~き~て~。」と、ソボちゃんに言われて起こしに来る。
更には、食事時になると、ウタラクどちらからともなく、「ソボちゃんの隣がいい~。」と言って譲らず、後から言い出した方は「じゃあ潤ちゃんの隣がいい~。」と言う。
ジイジは自分の定位置を動く気はないので、そうなると売れ残った私とジイジ、つまりモテない組が隣同士となるしかない。
そんな可哀そうな構図になることを知ってか知らずか、「ハイハイ。」と困った風を装いつつ嬉しさを隠せないソボ(もう呼び捨てである)がテキパキと子ザルたちの言いなりになる姿にまたイラ~ッとして、自分のご飯とみそ汁だけ持ってプリプリと別室に移動する私。もう知らん。勝手にみんなで仲良くすればいいさ。
結局、仕方なくお迎え隊が来て、私も心ならずホッとして、また食卓へ戻るんだけど...
この手の話は程度の差こそあれ、私だけでなく多くのお母さんが経験していることだと思われるが、辛い。辛すぎる。
正直、今の私はフルタイムの派遣の仕事を先月から始めて以来、まったくと言っていいほど子ザルたちと遊ぶ時間と心の余裕を無くしている。家に居るときは常に頭の中で”やらなきゃいけない事リスト”がひしめいていて、次々とこなさないと子ザルたちの就寝時間だけでなく自分の寝る時間も遅くなる一方だ。早く物事を進めたくても、残念ながら子ザルたちの積極的な協力は期待できない。むしろ邪魔しているとしか思えない行動を取る。イライラする。怒る。怒鳴る。もっとイライラする。を繰り返して、めまいがするほど疲労困憊してしまうことも多い。
仕方ない、パパもいなければ全部自分でするしかない。疲れた心身に鞭打って何とか子ザルたちを寝かすところまでこぎつける頃には、既に生ける屍状態だが、自分がやるしかないのだ。
やればやるほど、嫌われるのを知っていても...
自分が実は家族の中で一番人気がないことを実感するのが実家への帰省である。
子ザルたちは見事なまでに私に寄り付かなくなり、楽だけどサミシイ。
確かにソボ(まだ呼び捨て)を見ていると、余裕たっぷりだし、二人の我儘にも忍耐強くかつ大らかに対応している。早くして!なんて言わない。飲み物をこぼしても、笑って拭いてくれる。間違っても、自分で拭いてよ!、なんてどこかの鬼ババアのようなことは言わない。
おかしい。30年前の鬼ババアが、今は尼さんのように見える。
かつての鬼ババア振りを克明に覚えているから余計びっくりだが、今の彼女は愛される祖母像そのままに、子ザルたちのアイドルなのは事実なのだ。
確かに人気がない自分を目の当たりにするのは辛いが、幸いにも見習うべき人がそこにいる。
問題は、夫婦二人が共働きで、かつお迎え担当は基本週5日で、食事担当も自分で、犬は2匹もいて、という状況下でも、ソボは同じソボでいられるのか??
なんて、バカなこと考えてないで、もう寝よう...
明日一日ソボを更に観察・体得し、胸にしまって東京に持ち帰るのだ。たとえ、”ソボもどき”が1日しか続かないとしても...(涙)
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