小学生の放課後事情

先月末まで、18:00まで9時間みっちり保育園で色濃く過ごしていたウタラクだったが、小学生となったウタは現在13:00下校、ラクも幼稚園生となって15:00お迎えとなった。

ウタは最初の週こそ、途中まで送って行ったが、2週目以降は一も人で遅刻ギリギリの時間にゆったり重役登校している。同級生の男の子が通学路を少し外れた所に住んでいて、遅れるから今日は寄るなと言い含めても、「うん、わかった。」とウソをついて、勝手にお迎えに行っているようだ。お母さんからメールで連絡が来るのでバレる。更に、そのお母さんが「これは遅刻だ。」と思うと車で一緒に送ってくれたりもするので恐縮する。

 

私が子供の頃は、下校時刻後も校庭で遊ぶことができた。みんなランドセルをその辺に置いて、遊具で遊んだりしていた。その内、校門を閉める音楽が流れて、そうなると先生たちが校庭で遊ぶ生徒たちに声を変えて追い出し開始となるわけだ。

しかし現代の小学校は、下校時間後に校庭で遊ぶ場合は”学校の責任範疇の外”であり、公園で遊ぶのと同じ基準であるとし、校門閉鎖時刻まで遊んでもいいが、ランドセルは一度家に置いてこなくてはいけないことになっている。ウタの小学校の隣にある児童館で遊ぶ場合も、やはりランドセルを背負ったままではNGとなっている。

 

我が家は学区の中で最も遠い所に位置している(といっても、たかだか1.6キロ余りだが)。小1が重いランドセルを背負ってテクテク歩くと、25分はかかる。ランドセルを置きに帰宅したら、もう小学校や児童館に行く気力はないだろう。一端帰宅してから、再度集まって遊ぶためには事前に友達と約束をしておく必要もある。事前約束がないまま学校や児童館に戻っても、遊んでくれる相手がいないという事態になる可能性があるからだ。

 

新米”小1”母としては、考えていると頭が痛くなってくる。”昔は良かった”は既に我々の親の世代のつぶやきから、我々自身のものになってしまったようだ。ランドセルを背負ったまま子供達が気楽に遊べた時代の母親たちが羨ましい。