子どもたちに望む道

最近TVをたまたまつけたらば、オネエ系タレントの皆さんが、如何にしてオネエ系になったかとか、若い頃の葛藤とか、そんなのを紹介してる番組をやっていた。それ自体に全く興味は無かったが、ちょうどタレントのクリス松村の経歴が紹介されていて、「父が外交官で海外在住が長かったが、イギリスに住んでいた時は英語もイギリス人より出来たのに、帰国したら日本の学校でやる英語から外れているという理由で英語のテストはボロボロだった。それを機に完全にやる気を失った。」とのこと。フムフム。それはヤル気も無くなるだろう、と大きく共感。そこで、そんなクリス松村をもっと知るべく彼のブログにアクセス。すると、こんな記事が...

 

今日は、「全国学力テスト」で中学3年生はテストだったとか。
高校でも大学でもテストは続いていくわけなのですが、
テストって嫌ですよね。
自分の能力を安易に調べられているみたいで、私は凄く嫌でした。
おそらく、幼少期に勉強、勉強、順位は何番か!?
というものと闘ってきた反動で、プツッとある時我慢していたものが切れて、
私は勉強をやれと言われたらやらなくなりました。
プツッとなってからは、何かをしろ!と言われたら絶対にやらなかったんです。(笑)
それが、自分に不利な状況になっても嫌でしたね。
好きなことだけやる…
という割り切った考え方は、その時からずっと変わりません。
先生方や親は、気がきではなかったと思いますが、結果的にはそれで良かったと思っています。
あれから何十年経って思う結果論です。
だって、他に夢中になれることがたくさんあったんですもの。
学校のテストの成績なんて、人生に関係なし!
学校の勉強って、教養を身につけるためにやっているはずなのに、
人生であんまり関係ないことばかりなんですよね。
そんなことを覚えるヒマがあったら、もっと応用のきく学科を増やしたほうがいいのでは?
と思うくらい、どうかな?と思う学科の教育が長すぎると思います。
中学ぐらいから選択制の幅広いコースを作るべきではないかと…個人的には思います。
自分の意見や考えを何でもいいからプレゼンしたり、ディベートするクラスとか。
テスト、テストって・・・その前に、そういう生き方が合う子と合わない子がいるってことを知らないとダメですね。
結局は、興味をもたなければ身になりませんし、そのキッカケの授業なんて、中学、高校と6年もやる必要なんかないのではと・・・考えます。
成績でしかその子供を評価出来ない教師がいるとしたら、
その教師こそ教師失格ですね。
子供をキチンと見れないから、成績に頼るという最悪なケースです。
教師との出会いも「運」ですが…。
私も、今はサラッとこんなことを書いていますが、
十代の頃、どれだけ考えて考えて考えて、悩んで悩んで悩み抜いたかわかりません。
でも、悩んで良かったし、考えて良かったです。
先生が教えることの出来ない自分だけの自分に一番合った授業が出来ましたから。
自分で考える力は、教育への疑問から飛躍的に伸びました。
インターネットも携帯電話も何もない時代でしたからね。
それより、ニートや無職の若者を無くさないと!
健康な体と頭でニートがいっぱいって・・・。
どうして、そんな環境でも平気なのかが理解不能です。
働かないのは絶対ダメですもの。
私は、高校時代から(学生時代はアルバイト)無職だったことが、一度もありません。
夢や理想とは違っていても、
好きなことばかりやってきました。
ですから、時給が420円だろうと(笑)、睡眠時間が2時間で残業代なしだろうと
全く気になったこともありませんし、後悔したこともありません。
無職だけは、ダメです。
安易なツールなどで、本当の自分の力を出せないとしたら悲劇ですね。
長くなりそうなので、このへんで。(笑)

と、こんな感じ。

私もテストは大のニガテ。制限時間のなかで、何十人もの他人と同じ部屋に閉じ込められ、ブツブツ言ってみたり音を立てることも出来ない恐ろしいプレッシャーの中でテストを受けなければならない。まず、その環境に耐えられない。実力もないが、そういう集中力も持ち合わせていない私が、日本の受験戦争に勝てるわけもないし、負け戦に立ち向かいたくもなかった。日本のシステムに真っ向から挑まず、さっさとアメリカに逃げてしまったので、結局、受験の辛さも知らないままだし、就活もイヤだったので、それもしなかった。少し経験していれば実感として得たものを理由に、子供たちにも「やめておけ。バカバカしいから。」と言えたかもしれないが、それさえも言えない。

ただ、子供たちには受験はもちろん就活も経験しないで貰いたいと思っている。最初はウタが普通に小学校に通うことにも迷った。押しつけの勉強法や学校のルール、スムーズな集団行動を強いられる場にウタが自分を合わせていかねばならないことが、非常に不憫に感じられたからだ。だがそんな私の不安を打ち消すように、彼は学校という社会にシャキシャキ溶け込み、スムーズな学校生活を送っている。「ボク学校に行くのがツラい...。」とか何とか言った暁には、ソレっと海外の学校に入れちゃえ!と目論んでいるが、そんな感じでもない。シレっとしながらも頑張って、ホイホイとうまくやっているように見える...。おかしい、私の子なら絶対にボロが出るはずなのに、やっぱり半分(以上?)は潤の血が入っているから順風満帆なのか...。

学校、集団、ルール...そういうものに極端な反発心を持つ不器用な私の息子が、8歳にしてそういうものと折り合いをつけながら、ちゃんと自分ペースで頑張っている。もしかすると、このまま普通に受験も大学でのゼミ(っていうんですか?)もサークルも就活も、全部バッチリ経験して、バリバリのジャパニーズサラリーマンになるのだろうか...。私としては、それじゃあ面白くないから、ウタもラクも好きな道を自分で選んで、大いに普通のレールを外れてもらえたら、と思っている。少なくとも、テストの結果だけで一喜一憂したり、進みたい道が狭まれたり、それで自分の価値が決まるなどとは絶対に思ってほしくないのだ...