2011年

9月

05日

(またもや)ある週末

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2011年

8月

20日

ウタの『美の基準』

アルゼンチンに来て初めてのMacへ。子供のプレイルームが併設されていて、かつ一般席からは完全に切り離された別室になっているので安心。

我々が席を取り、子ザル達が遊んでいるのをいいことにポテトを頬張っているとウタより1~2つ年上と思われる女の子が近寄ってきた。軽くピョンピョン跳ねながらじっと何かを見ている。その視線の先には子ザルのオヤツ用に持ってきたお菓子があった。無言だが目的はハッキリしているし、そのアピールも分かりやすく積極的だ。2つあるからウタも怒らないだろう(怒るとすればこの人だけだから)と踏んで、1つあげると嬉しそうに躊躇なく持っていき、すぐに開封してその辺で食べている。お菓子に対して一直線の彼女はそう、ちょっとポッチャリしていた。

 

そんなところにウタが戻ってきて、さっき自分が貰ったはずのお菓子を食べている彼女に目を留めたので即刻言った、「可愛い女の子だったから、ゆうが”どうぞ”ってあげたんだよ。」

ダンナも「もう一つあるからね(ホントはラクのだけど...)。」と急ぎ補足。

すると引き続き彼女をじっと見ていたウタが人目をはばかるようにコッソリ言った。

「そんなに可愛くないんじゃない...?」

「...えっ、なに??」

すると今度は明らかに小声で、ナイショ話でもするように顔を近づけてきて同じことを言う。

 

別にどうってことない話だが、ウタが本人に聞こえないよう少なからず配慮している点と、彼の中に『美の基準』がはっきり存在していることが分かって、親にしてみたら子供の成長を見た貴重な一瞬である。ウタは通常ナイショ話をしない。だからコソっと話すのも粗初めて見たし、何よりその理由が彼女に可愛くないと言っているのを聞かれたくないというのがいいではないか。

 

東京の保育園でも、確かにウタは面食いとして名が通っていた。

面食い結構!だが息子よ、オンナは顔じゃないぜ。と男性なら誰もが「フン。」と鼻を鳴らして一笑に付すようなことを思う母。このままだと20年後、彼がビジンの性格不細工ちゃんを結婚相手として連れてこないとも限らない。

ならば今から『美の基準』矯正を施そう...かしら??

 

因みにウタの一言の後で、ダンナがラクは美人だと思うか聞いてみたら躊躇なく「うん。」と答えていた。今のところ”ラク(は実は)美人説”を私ほど信じていない不実なダンナは意外そうだったが、面食いとして有名なウタがそう断言したことで仮説が早々に証明されたようで嬉しい。ただ勿論、それがウタの”ラクへの配慮”ということも考えられなくもないけれど...。

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2011年

8月

13日

保育園が始まって...

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またもや週末がやってきた。子ザル達の保育園が始まってからというもの、日が経つのが速くて嬉しい。

保育園第2週目の月曜日は”先生達の休日”で休みだった。前の週の金曜日にそれを聞いて、即座に「まさか毎週じゃあるまいな??」と思ったけれど、通訳さん(ダンナ)の意向によりその辺りは明らかにされなかった為、”毎週3連休!?”の不安を抱えたまま週末に突入。3日も空けて、また初日の状態に子ザル達が逆戻りするのではとヒヤヒヤしたが、週末明けからはラクも朝置いてくる時以外は泣かなくなった。それでも担任の先生のことは「キライ。」と言うが、降園時にホッペにKissされるとおどけてビックリした表情を作って笑わせている辺り、まんざらでもないことは間違いない。

 

ウタの3歳児クラスは、当然だが皆ペラペラとスペイン語を話す。そんな中でどう過ごしているのか知らないが、ウタをクラスルームに送り届ければ皆で彼の名前を呼んで迎え入れてくれるし、ウタも毎日楽しそうだ。どうも見ていると、話しかけられる単語を復唱している。ナルホドそうやっているうちに自然と刷りこまれていくのね?と思う、何度聞いても単語を覚えられない母。

 

子ザル達が保育園に慣れ、毎日のルーティンが出来てきた目下の悩みといえば、まず降園後の時間の潰し方だろう。徒歩圏内の公園は2つ、どちらも簡単な遊具はあるが、子供の遊び場はケガ防止のためもあってか砂場になっている。どちらも風が吹けば舞い上がるような細かい粒子の砂で、ちょっと遊ぶと全身砂まみれになる。目にもバンバン入る。近くに赤ちゃんが遊んでいれば子ザル達が砂を手に持つだけでハラハラする。

砂場で毎日遊ばせていたせいか、子ザル達が大量に目ヤニを出すようになった。特にラクがひどい。早々に医者にアポを取り目薬を処方してもらって劇的に症状は改善したものの、暫く砂場は立ち入り禁止にした。そうなると、更にどこにも行ける場所がない。周囲を柵で囲ってある砂場の遊び場以外で2匹に別行動されると困るし、万一誘拐されると私の責任問題になるし、落ち着いて散歩できるほど広くもないし。

少なくともブエノスアイレス市内の保育園では、残念ながら日中散歩に出ない。どの保育園も中庭か屋上を完備していて、そこが”戸外”遊びの場となっているようだ。だがそれだけでは明らかに運動不足。多分それが理由でわざわざ体操/ジムの時間があるのだろうが、ちょっと淋しい。

日本では、東京なら石神井公園へ、長野なら急な坂道を上って近くの神社へなど散歩は子供達の日課だった。そうして戸外でヘンなものを拾ってポケットを膨らませたり、うるさい親がいないから自由に服を汚せたりした。天候や季節によって毎日違う発見もできた。そういう楽しみをこちらの子供達ができないのは少々気の毒に思える。

 

前置きが長くなったが、何の話だったろう…そうだ、降園後の時間の潰し方だ。(放っておくとどんどん脱線してしまうのでご注意あれ)

そんなわけで、公園に連れて行っても時間が持たないし、同時に私の神経も持たない。砂場だろうが外だろうが、公園の中なのにハラハラし通しで心臓に悪い。だから仕方なく真っ直ぐ帰る。ウタに合わせて歩いて20分以上かかる9ブロック程の道のりだが、途中でウタが喉が渇いたオシッコしたい疲れて歩けないだのほざくのをかわしながらなので、更に遠く感じる。

やっと疲労困憊気味に帰宅すると、今度はアンパンマンを観せろと吠える。夕方になったらね!(という勝手な決まりを最近作った)と吠え返すと、今度は親が怒りたくなる様々なことをやっている(長いので省きます)。運動不足のせいか知らないが、明らかに彼はパワーを持て余しているし、親は彼自身を持て余しつつある。怒られようともヘコまないウタと、そんな彼(とラク時々)を怒った分だけヘコむ私(ダンナはそうでもないらしい)。

というわけで、2週目が終わる頃には来月から9:00-17:00のフルタイムシフトに2匹共々変えることで心は決まった。あと2週間半もあるけどね...

 

 

 

 

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2011年

8月

04日

アルゼンチンの公園(Plaza Costa Rica編)

我が家が毎日のように通い詰める公園、それがプラザ・コスタリカである。お国が違えば公園も違う。ということでご紹介しよう。

 

<左上>ブランコ。これは乳幼児用で、座る部分が布製でお尻がすっぽり入る形になっており、前方に落ちないようにロックもかけられる。大人の目線に合わせて作られているようで、地面からかなり高いところでブーラブラ。子供はいいが、持ち上げる大人は一苦労...

 

<右上>シーソー。日本のシーソーは鉄製が多くないだろうか...?こちらでは滑り台含めて木製しか見たことがない。上に上がったラクの高さを見て頂ければわかるが、傾斜がすごいのも必見。大人同士で乗ってもハッキリいってスリル満点だ。この設計の意図は全くわからない...

 

<左下>公園の入口付近の移動販売のおじさん。コーヒーやマテ茶、その場ですぐ作ってくれるサンドイッチは固いパンにハム、チーズ、トマトなどを挟んでくれて美味しい。そのほか甘いパンも売っている。ウタもお気に入りのマテ・コンレーチェ(マテ茶にミルクが入っている)は砂糖たっぷりで優しい味だ。

 

<右下>子供の遊び場の周りには鉄柵がぐるりと張り巡らされていて、子連れ以外は入れない雰囲気。中の子供が勝手に出て行かないように、ということの他に、野良犬や放し飼いで散歩中の犬も多いので、彼らが入って用を足したりしないようにという理由もあるのかもしれない。写真はゴロンと寝転んでくつろぐウタ。と鉄柵の向こうに同じ姿勢でお休み中のオジサン(昨晩からそこに居ると思われる)...

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2011年

8月

04日

保育園、はじまる。

子ザル達の保育園が決まった。保育園が決まるまでの道のりについては長い話になるので省きます。とにかく保育園が決まって始まってくれたことに全身全霊で感謝したい。ありがとう神様、ありがとう通訳さん(ダンナ)。

 

保育園があるのは最寄(で、かつ唯一)の公園のすぐそばで、自宅からは8ブロック程の距離にある。正直4歳児が歩くには少々遠い。雨が降ったらタクシーで通園するしかないだろう、と言うとリッチな響きがあるが、こちらのタクシーは安い。初乗り700円台の日本と違って数十円からスタートするので気軽に乗れる。

生後45日目~4歳児までを預かるこの私立保育園で、ラクは2歳児、ウタは3~4歳児混合クラスに入った。どちらも10名いるかどうかという少人数だが、朝~夕方までいる子となると更に少ない。因みに時間帯が選べて、午前/午後だけ、ランチあり、など細かく選べるようになっている。前後の延長ができるのは日本と同様だ。うちの子ザル達はランチ持参で9:00-14:00までのシフトでお願いした。

担任の先生が受け持つ時間以外に、週に何回か音楽、体操(ダンス)、英語の時間があって外注の先生もやってくるようだ。

 

さて、見学およびSchool Directorとのインタビューでは、以前訪問した別の保育園に比べて施設面で若干難色を示した私だったが、Directorの彼女も見学時に会った先生達も笑顔が明るく好印象だ。先生たちは、流行っているのか総じて厚めバングスのロングヘア、だがそれはどうでもいい。毎日子ザル達が接する先生の印象でいえば今回の保育園のほうが私には良かった。ということで月謝の面でもお安いこちらに決めて、当日中に連絡を入れ週末明けから通い始めたわけである。

そして早くも本日で3日目終了。

毎日午前中の1時間ほどを親の付き添いで過ごす慣らし保育中だが、異種族の子ザル達に混じっても違和感のないマルチナショナルなマインドを持つウタと違って、生粋の日本猿・ラクは全く慣れる様子を見せない。今日は登園したらちょうどオヤツの時間で、各クラスルームでクッキーとミルクが振る舞われていたが、すぐに手を伸ばして食べたというウタと違って敵の施しは受けないラクの可愛げのなさ!そんなラクにハラハラする小心者の母を無視して、じっと前方を睨んだままチューチュー親指を吸っている。すると暫くしてミルクを飲んだが、飲んだ直後に一言、「すっぱい。」

...落ち着け、敵(じゃないけど)は日本語が分からない。「美味しいと言ってます。」と英語でフォローして笑顔でコップを先生に返したが、それさえ通じない世界...。もうどーでもいい気がしてくる。

 

その後、親の付き添いなしで屋上の遊び場へ連れて行かれた子ザル達だったが、ラクの大号泣が続き、ついにウタが3歳児クラスから助っ人として呼ばれるまで泣いていた。親がいなくてもウタがいれば普通に遊んでいるようだ。

この日は音楽のクラスがあり、ウクレレ(だと思うけど)を弾くイケメンが来て3歳児クラスで楽しげに歌っていた。慣らし保育終了の時間となって、一足先に親元に返された涙目の日本猿と一緒に迎えに行ったら、皆と一緒に座って歌を聞いているウタ発見。それを床に正座して、チューチュー指しゃぶりしながら遠目で見守る日本猿...おまえも明日はもっとガンバレ。

そして明日はラクの付き添いはダンナにまかせたい、と思った私でした...

 

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