2011年

5月

31日

本日のウタ語録

夕食後に居間で『となりのトトロ』のビデオを観ていたウタだったが、ラクの声がうるさくてセリフが聞こえなかったと言い、キッチンにいた彼女に怒りの鉄拳をお見舞いしに来た。が、それをとっさに止めたバァバ(は兄妹ゲンカを見ていられない性分なのだ)の止め方が乱暴だったと大泣き。

その後笑い声がしていたので仲直りしたようで安心したが、さぁ寝ましょうと一緒に布団に入ったところ彼の目にはまだ涙の粒が。指で拭いながら、「まだ涙が残ってるよ。」と言ったら、

 

「また後で泣くから拭かないで。残しておいて。(グッスン)」

 

キュ~~~~~ン!こっちもグッスン!!

 

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2011年

5月

29日

物欲より”自由欲”

長野の実家に暮らすようになって、物欲が(かなり)無くなった。今の私の人生が、ナイナイ尽くしのせいである。まず勿論だが圧倒的に女子の物欲を刺激する店が少ない。あったとしても歩いていてフラっと入っちゃった、という設定はあり得ない車社会。つまり「ついつい」ということがない。行く気で車を走らせる以外に、店に入る方法はないのだ。

更に現在はラクが保育園に行っていないので朝から晩まで常に一緒。このほどめでたく2歳になった彼女の自己主張は激しく、融通は利かず、暴走は止められない。そんな子ザル(子ブタとも言うかも)と一緒では本屋にも行けないのが現状で、実際この2か月一度も行っていない...。

更に言えば、無職の専業主婦(といったら母は怒るだろう。無職の居候が正しい。)となり、家計をダンナに預けた今、勝手にお金が使えなくなった(泣)。家計簿でキリキリすることもなくなったのでホッとしているが、(後で必ず後悔するのに)コッソリ自分の好きなモノを買っちゃう楽しみもなくなった。働いていないのだから仕方ない。が、さみしい。

 

ナイナイ尽くしを総括すると、誘惑がナイ、自由がナイ、先立つものがナイ、のである。これだけ無ければ物欲も顔をださなくて当然か...。

誘惑も先立つものも今のところ無くて生きていけるが、一人で外出できる自由を失ったのが最も辛い。この自宅軟禁状態がアルゼンチンでも続かないことを祈るが、もしかして自由時間を確保できたのちは物欲も一緒に顔を出すかもしれない、と少し不安に思っている今日この頃です。

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2011年

5月

25日

(続)今さらながらの発見

前回、実家の両親の生活ペースの速さを書いたが、ここに来て新たな発見をした。母が家を空けると、私が母そっくりになるのだ。

父が畑に出ている時間帯でも、なぜか家でノンビリできない。父がお茶や食事に帰宅する時間を始終時計で確認しながら、せかせかと動いてしまう。特に森山家の居候3人組の所有物および子ザル2匹が勝手に出した山口家所有物が父の目につく所に放置されていないか、森山家の駄犬2匹がまたトイレシート外に粗相をしていないか、は重点チェック項目だ。

父が見ているわけでもないのに、いつもより早足で動きも機敏。急ぐ必要もないのに急いで冷蔵庫を開け、急いで野菜を取り出して急いで茹でる。急いで切って急いで盛り付け。あと何か出来ることはないだろうか。と考えてしまう。

母にそっくりである。

ゆっくり歩いて普通に冷蔵庫を開け、普通にサラダの用意をしたとしてもさほどの時間差はないに違いない。それは分かっているのに、これまで職場でしか見せたことのない機敏な動きを何故に両親不在の実家でしなくてはならないのか。バカバカしい。と思ったが、そう言いつつも目は時計へ。あと15分で父がお茶に帰ってくるではないか。漬物は残っているのか?日本茶か?コーヒーか?

これも母にそっくりである。

 

実家に長くお世話になりすぎたのだろうか...

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2011年

5月

21日

今さらながらの発見

実家もとい下宿先での生活も折り返し地点を過ぎて、気がつけば残り一月程となった。いろいろあったが、父もとい下宿屋のご主人との仲も修復方向で進み始めたし、私も子供達を(特に)彼の邪魔にならないよう先回り工作できるようにもなった。父もとい下宿先のご主人も、以前に比べて子供達に対する態度が軟化しているような気がする。とにかく皆一度痛い思いをして、それぞれに現状と対峙する何かしらの方法を学んだようだ。

 

さて、我が実家では何事も可及的速やかに行わなければならないという暗黙のルールがある。忙しい共働き家庭ならではの性格なのかもしれないが、同様の条件であっても我が家(森山家)がノンビリ系であることを考えると、理由はそれだけではないのだろう。うちは両親共々のんびりしない。母は父がノンビリできないことを嘆くが、私から見たら彼女もかなりノンビリしない。家事、掃除、食事、なんでもとにかく早い。早く始め、早く終わらせる、すぐにやり、すぐ片付ける。お皿を拭かずに自然乾燥させておくのを父に見つかると憮然とした顔で拭き始めるので、母も気が気ではないようだ。

 

人はそれぞれ独自のペースを持っている。どんな状況下であっても自分のペースを崩さずにいられる人もいるが、通常は自分と違うペースに相対すると多少なりともストレスを感じるのではないか。私の場合、実家の持つペースは速すぎてもう着いていけない。家から独立して自分のペースで生活をはじめ、そのまま結婚して「森山家」のペースとなった。森山家のペースは正直遅い。大抵、常にギリギリだ。直前までノンビリしていて、最後に泡食って急ぐというのが通常パターンで、実家の両親にしたら見ているだけでストレス性胃潰瘍を患うだろう。

そんな両親が私の子育て風景を日々見せつけられたら確かにイライラするかもしれない。逆に両親の家で彼らのペースに合わせて生活しようとする私が毎日苛立って疲労するのも当然の結果に思える。なにしろ、生活ペースがまるで違うのだ。

 

人それぞれが持つ独自のペース。自分らしくいるためには、自分のペースを守る必要があるのかもしれない。かなり異なるペース配分を持って生活している両親と私とでは、同居がストレスになるのは当然だったのだ。そのことに今さら気付いてもどうにもならないが、今後また居候させて貰う可能性もないとはいえない(と書いたのを両親が読んだらギョっとするだろうが)。その際は、このことに留意して事前に対策を考えて望まなければならない。今回のように、同居がスタートした後でお互いが辛い思いをしないように...

 

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2011年

5月

17日

プチ家族週末旅行

週末に遊びに来たパパと一緒にプチ家族旅行。といっても行先は車で1時間足らずの駒ヶ根市なので、旅行と言えるかどうか。久し振りの家族水入らずだが、2人の子ザルが自由気まますぎて疲労感タップリの週末に。私は父との喧嘩以来ずっとピリピリムードの中で子ザルと接しているせいか、イライラが止まらない状態。ちょっとしたことで怒りモードに突入してプンプンしているので、子ザル(特にラク)も寄り付かない。気持ちはわかります。

ただ、駒ヶ根でパパとサヨナラした際に、「これからまた3人だけど、がんばれるかな?がんばれる人ー!」と言ったら2人とも「ハーイ!」と元気よく答えてくれたので救われた。ここで泣かれたら更に落ち込みに輪がかかっただろう...

 

因みに宿泊先は『公共の宿 駒ケ根ふるさとの家』。中庭に鶏やヤギを飼っていて、ほのぼの❤

スタッフの皆さんもほのぼの。対応も「じゃらん」の口コミ通りとても良かったです。温泉でもないし、トイレも共同だけど、館内は明るく清潔だし、コケコッコーと朝4時から鶏が鳴いて早起きできるし(私は死んだように寝ていて気がつかなかったが)特に都会の喧騒を離れてゆっくりしたい人にはオススメです。 

そして、ラクの誕生日当日に会いに来られないパパのために、ケーキを用意して一足早く2歳のお祝い。

部屋を真っ暗にしてケーキ登場~!と思ったのに本気で怯えるのでムード部分はカット。ロウソクを吹き消す可愛い写真を撮ろうにも、横からロウソク泥棒(ウタ)がしつこくフーフーするのでオチオチ待てず。やっと撮れたのは眉間にシワを寄せて肺活量の限界に挑戦する姿1枚のみ...これぞ2番目の宿命。

一足早いけど、2歳の誕生日おめでとう。2歳まで元気で大きくなってくれて、ありがとう、ラク。

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2011年

5月

10日

現在育てられてます。

騒動以後、下宿先のお父さんに気を使って、(特に)彼の前で子供達がギャースカ騒いだりグズったりケンカしたりフザけたりすることのないよう監視の目を鋭くしていたら、どうしたって(特に)ウタの怒られ回数が増えるわけで、母としては反省の嵐。もっと冷静にならねば、なろう、なるんだと自分に言い聞かせてウタの方を見ると、また怒っちゃう。自己嫌悪。

で、寝る時に添い寝しながら誤った。「ウタごめんね、今日もいっぱい怒っちゃって。」

「いっぱい怒ってないよ。」とウタ。

「怒ったよ~...」

「怒ってない。しょーゆうこともあるよ。ウタだって怒ることあるでしょ。」

 

そんなセリフが出るとは思ってもみなかったので、びっくらして涙...は出なかったけど、どつき返されるほどギューッとしてしまった。

「ウタありがとう。明日もまたいっぱい怒っていい?」

「うんいいよ❤」

ウタが神々しく見えました。

 

こうして子供に育てられる日々。「子育て」って、本当の意味は子供が親を育てているのかも。子どもたちを育てる過程で大きくしてもらった自分の『器』を、彼らが成長し人生において困ったり迷ったりした時に役立てられますように。

そうはいっても、きっと明日はまた怒ってしまうのだ。(泣)

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2011年

5月

07日

その後...

その後どうなったかと言いますと。結論=居候のまま行きます...

というのも、レオパレスは乳幼児は入居できないということで断られ、更にこの地域で他に短期契約の家具家電付き賃貸を扱っている所がなかった(2件に聞いて、どちらも”レオパレスさんの物件しかご紹介できませんね~”と言った)。

もう半分引っ越した気分だったので、それが分かって、家路に着くため車を走らせている時の気分の重いことったら...。昨夜父に浴びせられた言葉が繰り返し蘇り、悔しくなったり悲しくなったりで、助手席と後ろのチャイルドシートで寝入る子供達の顔を見ていると泣きたくなった。無論スピードが出るはずもなく、時速40キロを切る調子で走っていたら抜かされるわ抜かされるわ。

どこにも行くあてのないシングルマザーと子供2人の逃避行ロードムービーを実演してるみたいでした。

 

とにかく他に住む所がないということは実家に居候させて貰うしかない。ならばちゃんと話し合おうと思ったけれど、結局切り出せないまま本日終了。また機会があったら、母とは話してみよう...

今回の件で両親のストレスが良く分かった。確かに甘え過ぎていたかもしれない。今後はここを実家と思わず、下宿している親戚の家だと思うことにしよう。

 

下宿先の親戚の家...nice idea..

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2011年

5月

06日

破綻

どうやら実家住まいに終止符を打つことになりそうだ。

というのも、遂に本日両親(主に父)の堪忍袋の緒が切れて、即刻退去命令が出された。お互い熱くなっていたのでポロッと出たのかもしれないが、本音中の本音だろう。

確かに実家に3か月の居候を独断で決め、母へは「1か月後に行きますのでヨロシク。」という事後報告だったので、両親にしたらどうなることか不安だったであろう。そして案の定、同居が始まってみれば3歳と1歳児がギャーギャーひたすらに煩く、更に子供に対する私の監督不行届きぶりにイライラが募る一方だというのも、見ていれば分かった。

だからこそ、こちらも出来るだけ家には居ないようにして、午前中はラクを外に連れ出し、昼食後は早々に奥の部屋に引っ込んで昼寝させるなどしたし、週末はおにぎり持参で子供達と公園などに出かけるようにしていた。細かいことを更にいえば、夕飯前に一番うるさいウタの入浴を済ませ、食事が終わったら居間から撤退するようにもしていた。が、そうした努力は彼らの苛立ちとは何の関係もなかったようだ。

父にしてみれば母に家事一切をやらせて、かつ子供達にガツンと怒るそぶりを見せない私に対する苛立ちがあうのだろうし、母にしてみても(彼女はハッキリと言わなかったけれど)同じようなものだと思う。

子どもといえども行儀が悪かったり言うことを聞かない場合は、有無を言わさずビシっと叱る、というのが両親の子育てスタンスだということは、育てられた私自身が身をもって知っている。だからこそ、自分の子育てはま逆を行くのだということを父はわからない。

 

父から見たら甘やかして、子供のいいなりになっているだけのような私の子育て。確かに言うことを聞かせるためにオヤツの交換条件を出したりしている(というのは父が言っていて、最も気に入らないことのようだ)。でも、3歳でも1歳でも彼らには自我があって、その年齢なりに一生懸命生きている。彼らのしたいことの8割くらいは、大人からしたら”して欲しくないこと”だけど、だからって端からダメ出しして良いわけない。彼らには彼らなりの立派な理由があってするんだろうし、その理由が大人にとって何の意味も持たず単なるイタズラに見えたとしても、頭ごなしに辞めさせていいんだろうか。強く叱って止めさせたとして、じゃあ子供の気持ちはどうなるんだろう。

ってことを考えると、どうしてダメなのかを説明して、分かってもらう必要があると思うし、それでもやりたいとはっきり言うなら、監視のもとでやらせてあげたりもする。もちろん途中で待ったをかけたりもするけど...。やりたいという気持ちを力で封じ込めたら、何かが歪んで行くような気がするから、どうしても彼らのしたいことをやらせてあげられない場合は、確かにオヤツと交換で我慢してもらったりします。

他にもいくつか気を付けていることがあるけれど、そうしたことは両親にしてみたら無用なのかもしれない。彼らは日々苛立ちを募らせながら、また疲労感を増幅させながら、この1か月出来るだけ口出しせずに見守ってくれた。それについては心から御礼を言います。そして突然押し掛けてきてごめんなさいね、と改めて言いたい。もっと孫との生活を楽しんでくれるかと勝手に思っていたけれど、それはこちらの身勝手な考えだったようです。

さー、マンスリーマンション探すぞーー。

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2011年

5月

04日

初めて作ったのに

冷凍庫で賞味期限ギリギリの冷凍パイ生地を見つけて、人生で初めてアップルパイを作った。

称賛の言葉とおいしそうに食べる笑顔を見せてくれたのはウタだけで、ラクは見向きもしなかった。

多分おたふく風邪にかかっているため、腫れた顔が痛かったせいかと存じます...

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2011年

5月

01日

これっきりにして”奇跡”

自ら量りに乗って体重を教えてくれるミーアキャット
自ら量りに乗って体重を教えてくれるミーアキャット

飯田動物園にウタラクを連れていったGWの初日、私はとんでもないことをした。そして奇跡の結果が待っていた。そのお話です。

 

出掛けにお財布が文字通りカラッポだったので、コンビニでお金を降ろすことにする。と、ウタも勝手に車から出て、店内に入るなり何やら物色。そっちを気にしながら1万円引き出して、カードと領収証を取り、ウタを呼んで車に戻り動物園に直行する。動物園の隣の駐車場は、最初の1時間は無料。次の30分から100円ずつ加算される。満車だったので暫し待ってから入り、浮かれる2人を連れて足取りも軽く園内へ。

飯田動物園をぐるっと1周するのに1時間はかからない。そのくらい小さくて物珍しい動物がいないのは幸いだった。園の片隅にはコインで動く乗り物コーナー。ウタラクが走って行って、その辺既にご承知のウタがお金をせびりに戻ってきたのでお財布を開けつつ両替機へ。と、あれ?さっき降ろしたはずの万札が無い。どこを探しても無い。さーーっと血の気が引く。まさか…。その瞬間、駐車料金のことが頭に浮かぶ。1時間を超えたら最低100円。今お財布には...12円!!

「ウタ。緊急事態。帰っていい?」

引き出したお金を取り出さなかった可能性と、駐車場から出られない可能性の2つで頭がガーンとなっていつもより声のトーンが低い。ヤバイことが起こったらしいと敏感に察したウタが文句も言わず付いてきてくれて、ラクを乗り物からひっぺがしパワーウォークで駐車場へ。

車に乗り込み、パーキングチケットを急ぎ見ると入庫時間は11:26。今は!?(と携帯を見ると)11:24!あと2分…!

最初の奇跡に感謝しつつ、お財布を開けることなく駐車場を出る。そのまま自分を罵りながらお金を降ろしたコンビニへ。こういう場合、99%の確率で次の客が現金を持ち去っているだろうけど、あの時後ろに人はいなかったし、万が一にも店員さんが気付いて保管してくれてたりしないだろうか…などと、3歳児相手にペラペラペラペラ。

コンビニに着いてATMに向かい、そっとキャッシュカードを入れて残高照会ボタンを押す。一番低い可能性だが、もしかしたら…もしかしたら、と淡い期待を抱きつつ。すると…

あった~~~っ!!!!

引き出した1万円が、口座にちゃんと戻っていた。きっと一定時間取らないとフタが閉まって元の口座に戻るのだろう。けど、東京だったらこんなことはあり得ない。ピンコンピンコンATMが鳴って、自動音声が「現金が残っています」などと言っていたら、持って行かれないわけがない。長野って、田舎って、すばらしぃ~~!

と、ショックで血圧が上がっていた事もあり、この日2度目の奇跡に心から感動したら財布の紐も自然ゆるくなった。

今回の件で非常に協力的だったウタに御礼の品を買い、彼は既にチャイルドシートで寝入った妹と分ける必要のないアイスクリームを手に、2人で幸せに家路についたのでした。

 

とにかく結果すべてオーライだったけれど、もう2度と味わいたくない奇跡だった...疲れた。

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