2012年

2月

14日

帰国が近づき

帰国まで1か月を切った。

最近始まったと思った子供達の保育園生活も、残すところあと2週間で終了となる。本当は帰国の前日あたりまで預かってもらいたいところだが、新学期である3月に最初の11日ほどしか通えないとなると、保育園にとっても迷惑だろうし、登録料も新たに取られるようなので、遠慮した。

 

子供達はスペイン語だけの環境にも関わらず、保育園で楽しくやっているようだし、夫は猛勉強の甲斐あって滞在中の本目的であった資格試験に目でたく合格し、色々知り合いも出来て今後の仕事にプラスとなる人脈作りができたようだ。

 

そんな中、残念ながら生来の怠け癖のおかげでスペイン語も挨拶くらいしか出来るようにならず、最後の最後まで夫の足を引っ張り続けた私としては、この約9か月間の成果のなさにホトホト愛想が尽きる。

願ったり叶ったりの初めての専業主婦生活も、家事嫌いが祟って完璧とはいかず、かといって他に趣味があるわけでもなく、鬱々として過ぎた日々もあった。何もできない自分を恥じたり、何もする気が起きない自分に苛立ったりしながら、毎日子供たちの送り迎えをし、スペイン語の中で逞しく成長していく彼らを見るのだけが、ここに来た自分の成果であったような身勝手な錯覚のなか、何とか過ごしてきたようなものである。

 

そんな気持ちのなかで、アルゼンチンでの滞在が終わろうとしている。

感傷的な文章になったが、今の正直な気持ちである。それでも、家族で来て良かったと思っている。これまた正直な気持ち。家族で来たから、家族の思い出になった。わずか約9か月の思い出だが、子供達が小さく、思った以上に手のかかる2人だからこそ、色濃い思い出となったと思う。

 

今は見つけられない自分の成果を、日本に戻ってから気付けたらと願います。

 

 

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